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BALTIC Prismic Stone Bloodstone ──この時計がほしい

BALTICというフランスのマイクロブランドが、天然石の文字盤の時計を出している。Prismic Stoneというシリーズだ。そのうち、ブラッドストーンを使った一本に目を惹かれた。

ケース径36mm、厚さ9.2mm。La Joux-Perret D100の手巻きで、パワーリザーブは50時間。3気圧防水の時計。国内価格は279,400円(税込)だ。まだ実物では見られていない。

この記事について:筆者はこの時計を所有しておらず、実機を確認していません。ブランド公式サイトと国内取扱店(Hº M’ S" Watch Store)の公表情報、および掲載写真をもとに執筆した記事です。実機を確認できた際には、あらためて追記します。

## BALTICというブランドについて

2017年にフランスで立ち上がったマイクロブランドだ。少人数で企画し、既製のムーブメントを積み、外装にコストをかける。近年その手のブランドは各国にあるが、BALTICは外装の仕上げに定評がある。

Prismicはコレクションの一つで、316Lステンレススチールとグレード5チタンを組み合わせたケース、ダブルドームのサファイアクリスタル風防。そこへ天然石の文字盤を組み合わせたのがPrismic Stoneシリーズだ。ブラッドストーンのほかにも、石違いの展開がある。

見つけた経緯

この時計は、ネット広告のバナーで見かけた。

天然石の文字盤そのものは、この数年、各社が競って出してきている。しかし、ブラッドストーンは知らない石だ。調べると、緑色の玉髄に赤い斑点が散った石をそう呼ぶ。斑点は酸化鉄によるもので、血の色と見立ててその名がついた。

写真で見る限り、盤面は深い緑。そこに赤が不規則に散っている。散り方は一枚ごとに違う。天然石なのだから当然といえば当然だ。ここで気になったのは、緑と赤という組み合わせは、腕時計の文字盤としてはかなり強い。天然石は光の下でどう見えるかが重要なので、実機を確認したいところだ。

スペックを確認

項目内容
商品名BALTIC Prismic Stone - Bloodstone(Signature Curved Camel Leather Strap)
型番bl-pri-stonebs-scc
ブランド/コレクションBALTIC(フランス)/Prismic Stone
ムーブメントLa Joux-Perret D100(手巻き)
パワーリザーブ50時間
ケース素材316Lステンレススチール+グレード5チタン
ケース径36mm ※楽天ページに異なる記載あり・要確認
ケース厚9.2mm(風防を除くと7.4mm)
ラグ幅20mm
風防ダブルドームサファイアクリスタル(内面反射防止コーティング)
防水性能3気圧防水
文字盤ブラッドストーン(天然石)
ストラップカーフレザー(キャメル)※メッシュブレスレットの扱いは要確認
保証2年(ムーブメントのみ)
参考価格(本国)From €1,300.00(公式コレクションページ表記・要確認)
国内価格279,400円(税込)/2026年7月23日時点・Hº M’ S" Watch Store ※変動あり・要確認
取扱Hº M’ S" Watch Store(楽天に公式ストアあり)
公式サイトhttps://baltic-watches.com/en/collections/prismic

スペックで目を引くのは、ケースの厚さだ。**9.2mm**。風防のドームを除けば7.4mmになる。

手巻きなので、この薄さになる。自動巻きはローターを回すための厚みが要るので、同じ設計思想でも数ミリ増える。巻き上げの手間と引き換えに、袖口の収まりを取った構成だろう。径36mmとラグ幅20mmという寸法も、近年の機械式としては小ぶりな部類だ。手首の太さを選びにくく、性別も問わない。

一方、3気圧防水は日常生活防水の水準なので、手を洗う程度は想定されているものの、水仕事や汗をかく場面に持ち出す時計ではない。9.2mmという薄さと天然石の文字盤を選んだ以上、当然の設計だろう。

なお、本国ではメッシュブレスレットの展開がある。国内で流通しているのは残念ながらレザーストラップのみだ。

価格は?

国内の販売価格は、279,400円(税込・2026年7月23日時点)。

BALTICは元来、既製ムーブメントを積んで価格を抑えるブランドとして知られてきた。この価格帯はブランドとしては上位にあたる。天然石の文字盤と、チタンを併用したケースで乗っている価格と考えるのが自然だろう。

公式コレクションページでは「From €1,300.00」とある。単純に換算すれば国内価格との間には少々差がある。輸入と保証と流通が挟まる以上、開きが出るのは当然とはいえ、この差額をどう見るかは並行と正規のどちらを選ぶかという、この価格帯の時計に必ずついて回る話だ。

ムーブメントを考えると、同じ金額を出すなら、国産やスイス製の中位機に手が届く。この時計の優位点は、この石の文字盤。逆にいえば、その一点で選ぶ人間のための時計ということになる。

別の選択肢

同じ予算で何を買えるのか。並べておく。

Prismic Stone 石違い(ピンクアルバイト/ピーターサイト/デュモルチェライト)

Prismic Stoneは4型の展開で、ケースも機械も共通、違うのは盤面の石だけだ。緑と赤という配色が強すぎると感じるなら、最初に見比べる相手はここになる。国内価格は石ごとに違い、デュモルチェライトが275,000円、ピンクアルバイトが302,500円(いずれも税込・要確認)。同じ設計を買う以上、判断の材料は石の好み一点に絞られる。石の値段がそのまま時計の値段に乗っている構図も分かりやすい。


TRASKA Commuter 36(Stone Dial)

米国のマイクロブランド。ラピスラズリ、マラカイト、オニキスの天然石盤を34mm/36mm/38mmで出している。自動巻き(ミヨタ9000系)、ねじ込み式リューズで100m防水。石の盤面を毎日腕に載せたい、水を気にせず扱いたい、という条件ならこちらが答えになる。価格帯はBALTICより一段下(1,000ドル前後・要確認)。薄さと手巻きの手応えを手放す代わりに、実用の幅を取る選択だ。ただし石の盤はサイズごとに10本の少量生産なので、在庫は流動的。

NOMOS Tangente(薄い手巻きを求める場合)

「薄い手巻きを小径のケースで腕に載せる」という一点なら、この価格帯の本命はここだ。Tangente 38 Dateはケース厚6.8mm、日本での実勢は35万円前後(要確認)。BALTICより上だが、手の届かない差ではない。ムーブメントは自社製で、仕上げは裏蓋から見て分かる水準にある。文字盤には何も足さない設計なので、Bloodstoneとは真逆の思想と言っていい。

三つの選択肢を並べると、自分が何に惹かれているのかがはっきりする。石なのか、薄い手巻きなのか、それとも実用に耐える一本なのか。私の場合は石だ。それも、ブラッドストーンという聞いたことのない石の名前に、である。


買うか、買わざるか

購入検討度:★★★★☆(8/10)
★を落としたのは、3気圧防水手巻きという組み合わせは日常的に使う一本として少し弱いため。欠点ではなく性格の話だ。毎日巻き、水を避けて扱う必要がある。

それを踏まえたうえで、買う前にやるべきは

実物を見る。

天然石の文字盤は個体ごとに模様が違う。写真の一枚と店頭の一枚は別物であり、画面越しに決めるにはリスクが大きい。緑と赤という配色が実際の光の下でどう見えるかも、見なければ分からない。Hº M’ S" Watch Store が実機を扱っているなら、まずはそこで実物を見たい。


追記の予定

現時点で書けるのはここまで。実機を見られたら、盤面の見え方とケースの仕上げについて追記する予定。


参考

  • この記事を書いた人
アストロペンギン

アストロペンギン

星を見るペンギン。カメラで写真を撮ることが多い。劇場やコンサートホールに出没しがち。寒さには強い。

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