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オリエントスター RK-BS0002S ──この時計がほしい

パワーリザーブ表示の付いたスモールセコンド、カレンダーがないノンデイト、価格が10万円台前半。この条件で機械式を探すと、選べる数はそう多くない。2026年4月に出たオリエントスターの M45 F7 スモールセコンド、型番 RK-BS0002S はその一本だ。

新開発のキャリバー F7H44 を積み、駆動時間は50時間以上、径39.0mm・厚さ11.7mmというスペックで、価格は132,000円(税込)だ。


この記事について:筆者はこの時計を所有しておらず、実機を確認していません。オリエントスター公式サイトとエプソン販売の新製品発表資料、および取扱店の公表情報をもとに執筆した記事です。実機を確認できた際には、あらためて追記します。

M45 F7 スモールセコンド

オリエントスターの「クラシック」ラインに加わった新モデルである。エプソン販売が2026年2月4日に発表し、レギュラーの2型が同年4月23日に発売された。アイボリー文字盤の RK-BS0002S と、グリーン文字盤の RK-BS0001E だ。

これに先立つ3月5日には、グレー文字盤の RK-BS0003N が75周年記念モデルとして出ている。こちらは世界500本の限定で、内訳は国内200本・海外300本。裏蓋に限定番号とアニバーサリーマークが入るという。

この時計を知った経緯

きっかけは、探していたものが無くなっていたことだった。

オリエントスターには以前、ヘリテージゴシックというシリーズがあった。アラビア数字のインデックスを持つスモールセコンドで、この価格帯では珍しい構成だった。ところが現行の公式ラインナップを見ると、それが見当たらない。

そこへ M45 F7 スモールセコンドを見つけた。カレンダーを持たないスモールセコンドという骨格は同じだ。ただしインデックスはローマ数字に替わっている。

写真で見る限り、盤面は二段構造になっている。外周は放射状の筋目、パワーリザーブ表示の載る内側は砂地の艶消しで、質感を変えて面を分けている。針はリーフ型。ローマ数字は細身で、分目盛りが外周を巡る。アイボリーという色名だが、写真では白より少し温度の高い、紙のような色に見える。もっとも、これはすべて写真越しの話だ。艶消しの砂地と放射目という組み合わせは、光源によって最も表情の変わる仕上げにあたる。

そして肝心の点が残っている。ヘリテージゴシックの代わりになるかどうかだ。アラビア数字とローマ数字では、盤面の印象は別物になる。数字の形が変われば、印象は変わる。ここは現物を見るまで決めようがない。

スペックを読む

項目内容
商品名オリエントスター M45 F7 スモールセコンド
型番RK-BS0002S
ブランド/シリーズORIENT STAR(日本)/クラシック
ムーブメントキャリバー F7H44(機械式自動巻き・手巻付)
パワーリザーブ50時間以上
精度日差 +15秒〜-5秒(静的精度)
機能時・分/スモールセコンド/パワーリザーブ表示/カレンダーなし
防水性能日常生活用防水(3気圧)
風防両球面サファイアクリスタル(SARコーティング)
ケース素材ステンレススチール(SUS316L)
ケースサイズ縦45.7mm × 横39.0mm × 厚さ11.7mm
重量76g
ラグ幅20mm
文字盤アイボリー/砂地模様と放射目の二段仕上げ、ローマ数字インデックス、リーフ針
裏蓋シースルーバック(サファイアガラス)
バンド革(ブラウン)/プッシュ三つ折式/腕周り150〜190mm
原産国日本
希望小売価格132,000円(税込・120,000円+税)
実売参考価格『確認:楽天ページの掲載価格を取得日つきで記入』
発売日2026年4月23日
公式サイトhttps://orient-watch.com/ja/orientstar/collection/classic/m45_f7_small-second/RK-BS0002S/

寸法で気になるのは厚さの11.7mmだ。径39.0mmに対しては、薄いとは言いにくい。パワーリザーブ表示を載せた自動巻きなので歯車が一段増えており、それを織り込んだ数字ではある。ただし重量は76gに収まっている。ステンレスのケースに革ベルトという構成なら、軽い部類だ。

風防の両球面サファイアは、表裏どちらもカーブを持たせたもので、SARコーティングで反射を抑えている。ドーム風防は横から光が入ると盤面が白く飛びやすいので、この処理があるかどうかで見え方はだいぶ違う。

問題は防水性能で、3気圧防水は日常生活防水の水準にとどまる。手を洗う程度は想定されているが、水仕事や汗をかく場面に持ち出す時計ではない。革ベルトとシースルーバックという構成である以上、屋内で使う時計として設計されていると読むのが自然だろう。

カレンダーが無いのは、この価格帯の実用機としては珍しい。日付を追う必要のない人間、デイと表示が煩わしい人間にとっては、盤面が静かになるぶん歓迎できる。逆に、時計で日付を確認する習慣のある人には、これはネガティブになる。

価格をどう見るか

希望小売価格は132,000円(税込)。グリーン文字盤の RK-BS0001E も同額で、75周年記念の限定モデル RK-BS0003N だけが143,000円(税込)と、1万1千円高い。

国産の機械式でこの価格帯を見渡すと、選択肢そのものは多い。だが「パワーリザーブ表示付きのスモールセコンド」「カレンダー無し」「シースルーバック」「サファイア風防」を全部満たすものとなると、途端に選択肢は減る。自社開発のムーブメントで、日本国内での生産という条件を足せば、さらに絞られる。つまり13万円という値付けは、単体で高いか安いかを問うより、この構成を他でいくらで買えるかという話になる。同じ機能をスイス勢で揃えれば、価格はもう一段上がる。

色の選択については、現時点でレギュラーはアイボリーとグリーンの2色だけで、白や黒といった定番色が無い。無難な一本を探している向きには、そこが引っかかるかもしれない。

買うか、買わざるか

購入検討度:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
★を落とした理由は三つある。3気圧防水と革ベルトという組み合わせで、使える場面が屋内向けなこと。厚さ11.7mmは径39.0mmに対してやや厚く、袖口の収まりに不安が残ること。そして、ダイヤルがマイナーなカラーなのに実機を見ていないことだ。

いっぽう、ヘリテージゴシック代替ラインとして、パワーリザーブが付いたノンデイトのスモセコ時計として「かなり欲しい」時計である。実機確認の機会を待ちたい。

追記の予定

現時点ですでに発売から3か月以上が経っており、店頭に並んでいる。いま書けるのはここまでだが、実物を見られたら、砂地と放射目の質感差が光の下でどう出るか、ローマ数字がヘリテージゴシックの代わりになるかなどを追記する予定だ。


参考

  • オリエントスター公式(RK-BS0002S):https://orient-watch.com/ja/orientstar/collection/classic/m45_f7_small-second/RK-BS0002S/
  • エプソン販売 新製品発表(2026年2月4日):https://www.epson.jp/osirase/2026/260204-6.htm
  • 楽天(ASR):https://item.rakuten.co.jp/asr/rk-bs0002s/

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アストロペンギン

アストロペンギン

星を見るペンギン。カメラで写真を撮ることが多い。劇場やコンサートホールに出没しがち。寒さには強い。

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