
宮崎から鹿児島へ移動する際に、せっかくなので今回は風光明媚なローカル線で有名な日南線を経由して行ってみました。
宮崎市内から南下し、観光地である青島や飫肥を通り、鹿児島県の志布志までを結ぶJR日南線は、観光地の雰囲気とローカル線のカラーを併せ持つのんびりとした路線です。おおむね油津を境に系統分離されていて、宮崎から青島まではほぼ毎時1本、青島から油津までは1~2時間毎に1本、油津、特にその少し先の南郷から志布志までの末端区間は1日6往復というローカルっぷりです。この末端区間は2026年3月のダイヤ改正で2往復も減らされてしまい、最近は存廃の話しもちらほら聞くような状況です。今回は宮崎から鹿児島までを、日南線で志布志を経由して行ってみました。
経路としては
宮崎駅→<JR日南線>→志布志駅
志布志駅→<鹿児島交通バス 志布志~鹿児島空港線>→霧島市役所前
霧島市役所前→<徒歩>→国分駅
国分駅→<JR日豊本線>→鹿児島駅
という感じです。
2026年6月の土曜日でしたが、特にバスは時刻が変更されがちなので、参考にされる方はその時の時刻表をよくご確認ください。後述にもありますが、志布志駅での乗り換えがけっこうギリギリでした。
JR日南線 宮崎→油津

日南線自体は宮崎駅から一つお隣の南宮崎駅からの路線ですが、一部の日南線の列車は宮崎駅まで乗り入れてきます。しかし全ての日南線の列車が宮崎まで来るわけではなく、乗ろうと思っていた時間帯の列車は南宮崎始発だったため、まずは一駅だけ日豊本線に乗車して南宮崎まで向かいます。ホームに向かいましょう。

乗る列車は11時40分発の特急にちりん宮崎空港行きです。1駅しか使わないのに特急列車?と思うところですが、宮崎駅から宮崎空港駅の間は特例として特急列車の自由席には普通乗車券(いわゆる「切符」ですね)のみで乗れることになっています。ありがたや。
ちなみに志布志までの乗り継ぎ工程は、
宮崎11時40分発 → 南宮崎11時44分着
南宮崎12時5分発 → 油津13時23分着
油津14時1分発 → 志布志15時14分着
という工程です。宮崎11時50分発の普通列車でも南宮崎発の日南線には間に合うのですが、写真を撮ったりしたかったので少しだけ前乗りです。また少しだけですが特急の車両にも乗れるので気分も良いですね。
また油津で30分ほど乗り換え時間があるため、少し駅周辺をぶらついてみようと思い調べたところ、宮崎から志布志まではギリギリ距離が100キロに届かず、このまま切符を購入してしまうと途中下車不可の切符になってしまうため、仕方なく宮崎~油津と油津~志布志で切符を分けて購入することにしました。
片道100キロ以上の切符だと途中下車ができるようになるので、一度途中駅の改札から出てお買い物やお食事をすることもできちゃうんです。これは便利。
ただし大都市近郊区間内のみを利用する場合や、一部の特別なきっぷでは途中下車できない例外ルールもあるのでご注意を。
わざわざ分割して切符を買うと、通しで買うよりも高くなるのが普通なのですが、今回は逆に30円ほど安くなっていました。
今回の場合、宮崎~志布志の通し切符だと2,420円なのですが、宮崎~油津1,300円+油津~志布志1,090円で計2,390円という結果に。

ホームで待っていると、しばらくして特急にちりんが入ってきました。黒い車体が特急らしくいい感じです。宮崎駅で降りるお客さんも多いけど宮崎空港へ向かう方もまた多く、車内もなかなかの賑わいを維持したまますぐに発車。

列車は発車してすぐに宮崎市内を流れる大淀川を渡ります。この鉄橋、柵とか手すり的なものが全く無いので眺めは良いのですが、風が強い日とかは大丈夫なのかなとか少し心配になったり(もちろん安全対策は万全なので全く問題無いんですが)。鉄道写真の撮影地としても有名みたいですね。

ほどなくして南宮崎駅に到着。意外と降りる方が多かったです。ホームの反対側に目をやると…

カラフルな車両が停まっていて、エンジンをふかしています。NICHINAN LINEって書いてあるから、あれがこのあと乗る車両なのかな。
ホームには既に待ってるお客さんが結構いて、地域の方や観光客をはじめ、部活動の帰りっぽい学生さんも多かったです。

しばらくすると先ほどの黄色い列車が入線。いわゆる国鉄型気動車であるキハ40形ですね。九州のローカル線の主力ですが、全国的には数が激減していてなかなか貴重な存在になりつつあります。12時5分発の油津行きはキハ40形の2両編成でした。お手洗い付きです。

車内はこんな感じで、なんとなく薄暗い雰囲気があります。恐らくJR九州の方針だと思うのですが、九州だと回送列車などは基本的に窓のブラインドが全て閉じられている状態な気がします。この日は曇り空でしたが、日差しがあった場合に車内が暑くなるのを防ぐためでしょうか。景色を見たい場合はブラインドを上げておきましょう。まあまあな混雑具合で発車します。
宮崎空港方面へ路線が分岐する田吉を過ぎ、いよいよ本格的に日南線の旅が始まりです!
とはいえまだ宮崎近郊の区間ということで、青島まではそれなりに本数もあるため、単線の日南線は要所要所で反対方向の列車と行き違いをするために待ち合わせをすることになります。
3つ目の木花駅に着いたところで、さっそく待ち合わせのために当駅で25分止まりますという放送が。…あれ?
なんか長くない?
時刻表でそんなに長時間待つところあったっけ?と思っていると、どうやら朝方に線路上で倒竹があった影響で、宮崎方面行きの列車がかなり遅れているらしく、ここで2本連続で待つ必要があるため、本来数分で済むところが急遽25分停まるとのこと。こりゃどうしようもない。
木が倒れてトウボク、竹が倒れてトウチクと、そこはちゃんと分けて案内するんだネ
まぁ油津で次の列車の乗り継に30分以上あるのでこのあとの行程に影響は出ないとは思うのですが、油津で改札外に出る時間は無くなっちゃいました。仕方がない、油津は飫肥と合わせてまた来よう。このへんは鵜戸神社とかもあり、観光スポットがけっこう多いんですが、色々廻りたいとなるとさすがに車じゃないと厳しいかもしれません。
観光スポットに想いを巡らせているうちに、きっかり25分待ってようやく出発です。とうとう雨も降ってきた模様。

その後は順調に走り続け、主要駅である青島を過ぎると観光客も徐々に減っていき、車内もゆったりムードが流れます。内海駅を過ぎると車窓には太平洋の景色が。

このあたりの海岸線は「鬼の洗濯板」とも呼ばれる地形で、波の浸食によってできた板状の岩が、青島近辺から日南市にかけて続いていて、これまたけっこう珍しい地形のようです。青島に行くと、この地形の上を歩いて青島へ渡ることもできますよ。
海岸沿いの区間はすぐに終わり、列車は長いトンネルを通り川沿いに進むようになると、ほどなくして終点の油津に着きました。きっかり25分遅れだったため、乗り継ぎ時間が10分程度しかなくなってしまい、改札外には出ずにそのままホーム反対側に止まっていた同型の列車に乗り継ぎます。ううむ、せっかく切符も分けて購入したのに残念。