JR日南線 油津→志布志

乗り継ぎ先の志布志行き列車は、同じキハ40形ですがこんどは1両。とはいえホーム上で待つお客さんも全部で20名ほどなので、特に殺伐とすることもありません。降りしきるの雨の中、みんなでホーム上の狭い屋根の下で待ちます。
ところが発車時刻が近づいても、乗務員さんがエンジンを強めにふかしたり床下を確認したりして、なかなか乗車が始まりません。え、車両トラブルか何かかな。ここでダメだったらいよいよ志布志まで行くのはあきらめなきゃならないかもしれません。大丈夫かな。

発車時刻を少し過ぎたあたりでようやく乗車案内があり、乗車。外観も内装もさっきまで乗っていた車両と全く同じ装いで、こちらもちゃんとお手洗い付き。いずれにしても年季が入った車両ではあるのですが、大丈夫なんでしょうか。志布志までなんとかがんばってくれよ~

発車後しばらくは再び海岸沿いを行きます。晴れていればとても景色の良い区間です。
よくこういう眺めの良い区間だとサービスで徐行運転してくれたりする路線もあるのですが、日南線の末端区間は普通に走っても40~50キロ程度しか出さないため、充分に車窓を楽しめますよ(良い意味で)。





しばらくすると、日南線といえばココというスポットに差し掛かります。隅谷川が海にそそぐ河口の入り江をぐるりと渡る鉄橋です。
晴れていれば白砂に海の青が映えて、とてもきれいな景色が楽しめます。よく日南線を走る観光特急の「山幸海幸」のポスターとかにもなっているところですね。
その観光特急列車の終着である南郷駅を過ぎると、列車はいよいよ日南線の末端区間に入っていきます。この先は1日6往復しか列車が来ない超閑散区間です。

ここまでくると観光客の姿は無くなり、車内にいるのは地元の利用者さんと鉄道マニアという構成になります。
油津から小学校くらいの男の子が一人で乗車していたのですが、それを見ていたあるおばあちゃんが「あなたどこまで行くの?あら~けっこう遠いのに一人で偉いわね」「おばあちゃんの隣に座りなさい。着いたら知らせてあげるから」と話しかけていました。そうだよなぁ、本来小さい子が一人で列車に乗っていたら心配して声を掛けてあげるものなんだよなぁと思い、普段都心の列車だと当たり前の光景すぎて気にも留めなくなっていた自分に少しハッとしましたね。その後、男の子とおばあちゃんは串間市内の駅で降りていきました。
串間市で宮崎県は終わりとなり、次はいよいよ鹿児島県の志布志市に入ります。


マニア界隈では有名な駅


長閑な景色の中をのんびり走っていると、やがて再び車窓に海が見えてきます。終着の志布志も近いです。




そういえば少し遅れて油津を発車しましたが、このあと乗り継ぎするバスには大丈夫かな?と思って時刻を確認したところ、いつのまにか時間通りになっていたようです。そして志布志に到着。





ご存じの方も多いと思うのですが、志布志には昔は都城~志布志間の志布志線、国分~志布志間の大隅線があり、3路線が乗り入れる大規模なターミナル駅だったのですが、今では日南線のみとなり、駅も当初の位置から離れた場所に移設され、元々駅があった広い場所は志布志鉄道記念公園になっています。公園にはSLや往年の気動車などが保存されていて、是非とも見ておきたいスポットではあるのですが、いかんせんバスへの乗り継ぎが良くて時間が無い…!